日本国内で被害を与える代表的なシロアリの種類は
ヤマトシロアリとイエシロアリです。
この2種類の特徴や生態をご紹介します。
≪ヤマトシロアリ≫
被害件数が最も多く、9割近くがこのヤマトシロアリになります。
比較的寒さに強く日本の多くの地域に生息していて、
一般的に”シロアリ”と言ったら、このヤマトシロアリを指している可能性が高いです。
ヤマトシロアリは他種のシロアリと比べて水を運ぶ能力が低く、
常に湿った木材・廃材、地中などに生息しています。
そのため主に地下からの侵入が多く、
床下やお風呂場、洗面所、キッチンなど水回りなど水場に近い場所に被害が発生します。
乾燥に弱く、光を嫌うため「直射日光が当たらない暗くて湿気がある場所」に好んで住み着きます。
≪イエシロアリ≫
主に温暖な地域に生息するシロアリです。
千葉県から西側の海岸線や南西諸島、小笠原諸島に生息していて
温暖化の影響で、生息地が拡大しているともいわれているシロアリです。
光に弱い点はヤマトシロアリと同じですが、
水を運ぶ能力があるイエシロアリは、乾いた木材も湿らせて食害するため、
乾燥した場所でも生活できます。
高い繁殖力に加えて食欲旺盛なため、
駆除が遅れると湿気のある場所だけでなく家全体にまで被害が及ぶ可能性があります。
繁殖力が高く、被害の進行スピードも早いことから
世界で最も恐れられているシロアリの1種として知られています。
シロアリは巣の中や人目につかない場所で生活しているため、
実際にシロアリの存在に気づきにくいのが現状です。
定期的なタイミングで、調査を依頼するとよいでしょう。